1.1 統合インストールプログラムとスタンドアロンインストールプログラムの違いの理解

統合インストールプログラムを使用するか、それともスタンドアロンインストールプログラムの1つを使用するかを判断するには、次の情報を使用します。

統合インストールプログラム

Identity Managerを評価する場合や、テスト環境を構築する場合は、このプログラムを使用することをお勧めします。このプログラムでは、必要なすべてのコンポーネントのインストールが1つのインストールプロセスにまとめられています。統合インストールプログラムの機能は次のとおりです。

  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.3以降、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 12 SP1以降、またはWindows 2012 R2プラットフォーム上で実行できます。

  • 大部分の設定にデフォルト値を適用する

  • すべてのコンポーネントを単一のサーバ環境にインストールする

  • サポートされているすべてのオペレーティングシステムに対してPostgreSQL 9.6.xを使用する

  • サポートされているすべてのオペレーティングシステムに対してApache Tomcatを使用する

重要:統合インストールプログラムを使用する際には、以下の制限事項が適用されます。

  • RHEL 6.xおよびSLES 11以降のプラットフォーム上でIdentity Managerをインストールするために使用することはできません。

    代わりに、個別のコンポーネントインストーラを使用して、これらのプラットフォームにサポートされているIdentity Managerコンポーネントをインストールします。どのプラットフォームでどのコンポーネントがサポートされているかについては、『NetIQ Identity Managerセットアップガイド』を参照してください。

  • コンソールモードでは実行できない

  • Identity Manager Standard Editionのインストールに使用できない

  • クラスタ環境では使用できない

  • 運用環境では使用できない

スタンドアロンインストールプログラム

このオプションは、識別情報管理ソリューションのステージング環境または運用環境で使用することをお勧めします。スタンドアロンインストールプログラムでは、より柔軟に使用環境を設定できます。このプロセスの機能は次のとおりです。

  • コンポーネントの設定をカスタマイズできる

  • 分散環境にインストールできる

  • 複数のデータベースプラットフォームをサポートする

  • 複数のアプリケーションサーバをサポートする

  • サポートされる運用環境を構築する

スタンドアロンインストールプロセスの使用の詳細については、『NetIQ Identity Managerセットアップガイド』を参照してください。