1.2 Identity Applicationsのコンポーネント

Advanced Editionのインストールに必要

Identity Applicationsは、ブラウザベースの複数のWebアプリケーションが相互接続されたセットです。これにより、組織では、ユーザが利用できるさまざまな役割とリソースに関連付けられたユーザアカウントおよび許可を管理することができます。役割の要求やパスワードの変更など、ユーザに対してセルフサービスサポートを提供するようにIdentity Applicationsを設定することができます。役割とリソースの管理および割り当ての効率が向上するようにワークフローを設定することも可能です。Identity Applicationsは、管理コンソール(管理タスク用)、ユーザコンソール(ダッシュボード)、およびこれらのタスクの実行に役立つRESTサービスで構成されています。

メモ:Identity Applicationsをインストールする前に、OpenText Identity Managerエンジンをインストールしておく必要があります。

Identity Applicationsコンポーネントをインストールするには、インストールプログラムのIdentity Applicationsインストールオプションを使用します。

Identity Applicationsインストールは、以下のコンポーネントで構成されています。

1.2.1 ユーザアプリケーション

ユーザアプリケーションはブラウザベースのWebアプリケーションで、さまざまな識別情報セルフサービスタスクと役割プロビジョニングタスクを実行できます。製品の以前のバージョンでユーザアプリケーションインタフェースを使用して実行されたタスクの一部は、管理コンソールとユーザコンソールを含む新しいユーザインタフェースに移動されました。ユーザアプリケーションは、新しいユーザインタフェースにはまだ存在しない機能の一部を引き続き提供します。詳細については、『OpenText™ Identity Manager CE 24.4 (v4.10) - Administrator’s Guide to the Identity Applications』を参照してください。

1.2.2 認証サービス

認証サービスは、Identity Applications機能へのアクセスを提供します。OpenText Identity Managerでのシングルサインオンアクセスの使用の詳細については、『OpenText™ Identity Manager CE 24.4 (v4.10) - Administrator’s Guide to the Identity Applications』を参照してください。

認証サービスは、 One Single Sign-On Provider (OSP)コンポーネントによって提供されます。Identity Applicationsでは、OSPのローカルインストールが必要です。OSPは、Identity Applicationsとともに自動的にインストールされます。

1.2.3 Self-Service Password Reset

セルフサービスパスワード管理サービスは、セルフサービスパスワード管理へのアクセスを提供します。Identity Applicationsの SSPR (Self Service Password Reset)は、Identity Applicationsにアクセスできるユーザが、管理者の助けを借りずに自分でパスワードをリセットできる機能です。

Identity ApplicationsインストールプロセスによってSSPRがデフォルトで有効になります。ただし、展開でSSPRが必要な場合、またはStandard Editionをインストールする場合は、SSPRを別のコンピュータにインストールすることを選択できます。SSPRをAdvanced Editionで別のコンピュータにインストールする場合、両方のコンポーネントのインストールを手動またはConfigUpdateユーティリティを使用して完了した後、Identity Applications環境設定ファイル(ism-configuration.properties)でパスワード管理設定を定義する必要があります。

1.2.4 Webアプリケーションサーバ

アプリケーションサーバは、Identity Applicationsコンポーネントが実行されるランタイムフレームワークを提供します。Identity Applicationsは、WAR (Web Application ResourceまたはWeb application ARchive)ファイルとしてパッケージ化されています。インストールプロセスにより、WARファイルをアプリケーションサーバに展開することができます。アプリケーションサーバはJava™仮想マシンを実行し、アプリケーションコードのランタイム環境を提供します。次のWARファイルが、Identity ApplicationsのコンポーネントのURLに適用されます。

  • 「IDMProv」(ユーザアプリケーションへのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)用)

  • 「idmdash」(ダッシュボードおよびIdentity Applications管理インタフェース用)

ユーザがidmdashアプリケーションを操作するとき、このアプリケーションは基礎となるIDMProv.warファイルに対してクエリを実行し、ユーザの情報を取得します。IDMProv.warはREST APIおよびSOAP APIを公開します。これらのAPIでは、idmdashにユーザインタフェースを提供する情報が含まれています。

Identity Applicationsは、インストールキットに含まれているApache Tomcatアプリケーションサーバで実行されます。Tomcatアプリケーションサーバをサポートするために、インストールプログラムはサポートされているバージョンのJREとApache ActiveMQをインストールします。

1.2.5 Identity Applicationsデータベース

Identity Applicationsデータベースは、ローカライズされたラベル、エンタイトルメント値、電子メールサーバ設定など、Identity Applicationsの環境設定データを維持します。また、ワークフローエンジンに必要なワークフロー状態データも格納します。Identity Applicationsでサポートされているデータベースは、PostgreSQL、Oracle、およびMicrosoft SQL Serverです。

Identity Applicationsインストールプログラムは、Identity Applicationsのデフォルトデータベースとして機能する、サポートされているバージョンのPostgreSQLデータベースを自動的にインストールします。PostgreSQLをデータベースとして使用しない場合は、Identity Applicationsを使用してサポートされているバージョンのOracleまたはMS SQLデータベースを設定できます。Identity Applicationsには、データベースと通信するためにJava Database Connectivityドライバ(JDBCタイプ4ドライバ)が必要です。インストールプログラムは、データベースのJDBCドライバの場所と名前の入力を求めます。したがって、Identity Applicationsのインストールを開始する前に、データベースインストールディレクトリからこのJDBCドライバを取得する必要があります。Identity Reportingでサポートされているデータベースは、PostgreSQL、Oracle、およびMS SQLです。

  • PostgreSQLデータベースの場合、ドライバはOpenText Identity Managerインストールプログラムにバンドルされています。

  • Oracleデータベースの場合、Oracle Webサイトからドライバをダウンロードできます。

  • Microsoft SQL Serverデータベースの場合、Microsoft Webサイトからドライバをダウンロードします。

データベースは、Identity Applicationsサーバまたはリモートコンピュータにローカルに配置できます。リモートデータベースを使用する場合は、データベースへの接続を設定する必要があります。

1.2.6 Identity Applications用のドライバ

Identity Applicationsコンポーネントには、次のドライバが必要です。

ユーザアプリケーションドライバ

設定情報を格納し、識別ボールトで変更が行われた場合にIdentity Applicationsに通知します。識別ボールト内のイベントでワークフローをトリガできるようドライバを設定できます。このドライバから、ワークフローのプロビジョニングアクティビティの成否をユーザアプリケーションに通知することもできます。これにより、ユーザは要求の最終的なステータスを参照することができます。

役割とリソースのサービスドライバ

すべての役割の割り当てを管理し、承認を必要とする役割の割り当て要求のワークフローを開始し、グループまたはコンテナメンバーシップに従って間接的な役割の割り当てを維持します。このドライバは、役割のメンバーシップに基づいてユーザのエンタイトルメントを付与および取り消しして、完了した要求のクリーンアップ手順を実行します。このドライバは、役割要求に加えてリソース要求も維持します。

インストールプログラムのIdentity Applicationsインストールオプションは、ユーザアプリケーションドライバおよび役割とリソースのサービスドライバをIdentity Vaultに展開します。