D.2 設定問題のトラブルシューティング

次の表に、発生する可能性のある問題とそれを解決するための推奨されるアクションを示します。問題が続く場合は、NetIQの担当者にお問い合わせください。

問題

推奨されるアクション

ループバック参照がディレクトリサーバから返される

eDirectoryがループバックアドレスを監視するように設定されていると、ループバックアドレスは格納され、クライアントが検索または他の操作を実行したときにクライアントにループバックアドレスが返されます。サーバ以外のマシンから接続を試行したクライアントには、参照は適用されません。そのため、そのような方法でループバック参照を使用したクライアントは接続に失敗します。しかし、サーバから返されるそれ以外の参照については、クライアントは引き続き正常に使用できます。

各ループバック参照に接続して正しい参照を選択しようとするなら、クライアントのパフォーマンスに影響が出る可能性があります。

Linux上でeDirectory 9.0を設定中に発生する「ツリー名の検索に失敗しました: -632」エラー

Linux上でeDirectory 9.0を設定している間に、「ツリー名の検索に失敗しました: -632」のエラーが発生する可能性があります。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. SLPパッケージをインストールした後、次のコマンドを入力し、手動でSLPを起動します。

    /etc/init.d/slpuasa start
  2. SLPパッケージをアンインストールした後、次のコマンドを入力し、手動でSLPを終了します。

    /etc/init.d/slpuasa stop

EBAを有効にしたセカンダリサーバを、EBAを有効にしていないサーバに追加すると、設定が失敗する

この問題を回避するにはまず、EBAを設定せずにセカンダリサーバを設定し、EBA設定を使用するEBAにアップグレードします。

バックアップまたはアンチウィルス処理からのDIBディレクトリの除外

eDirectoryをインストールした後、eDirectoryサーバのDIBディレクトリをアンチウィルスまたはバックアップソフトウェアの処理の対象外となるように環境設定する必要があります。DIBディレクトリをこれらの処理の対象外にしないと、DIBディレクトリの破損や「-618 FFFFFD96 INCONSISTENT DATABASE」エラーが発生する可能性があります。

DIBディレクトリのバックアップは、eDirectoryバックアップツールを使って行えます。eDirectoryのバックアップの詳細については、『NetIQ証明書サーバ管理ガイド』の「ロールフォワードログのバックアップと削除」を参照してください。

IP AG 証明書がSLES 11 64ビットプラットフォームで作成されない

eDirectory 9.0 がIPv4とIPv6の両方で設定されていて、その片方(たとえばIPv4)のエントリのみが/etc/hostsファイルにあり、もう片方のインタフェースはリモートマシンからアクセス可能であるとします。両方のIPを監視するようにeDirectoryを設定すると、IP AG証明書は/etc/hostsファイルにリストされているIP用のみが生成されます。この例で生成されるのは、IPv4用となります。

複数のインスタンスのデフォルトのインスタンスパス.

ホストでeDirectoryの2つ目のインスタンスを設定する際に、デフォルトのパスに設定するよう求めるメッセージが表示されます。

別のパスを選択し、続行します。