パーティションをそのペアレントパーティションにマージすると、選択したパーティションおよびそのレプリカがペアレントパーティションに結合されます。パーティションの削除は行いません。次の図のように、パーティションのマージおよび作成のみを実行し、ディレクトリツリーがどのように論理区分に分割されるかを定義します。
図 6-2 パーティションのマージ前とマージ後
パーティションとそのペアレントパーティションをマージする理由として、次のようなことが考えられます。
2つのパーティションのディレクトリ情報が密接に関連している。
サブオーディネートパーティションを削除する場合に、その中のオブジェクトを残したい。
パーティションのオブジェクトを削除する。
パーティションのすべてのレプリカを削除する。パーティションをその親にマージする操作は、パーティションのマスタレプリカを削除するための唯一の方法です。
コンテナを移動した後で(パーティションルートに従属パーティションがない場合のみ)、このコンテナをパーティションとする必要がなくなった。
会社の組織に変更が生じたため、パーティション構造を変更することでディレクトリツリーを再設計する。
パーティションが大きくて、数百個のオブジェクトが含まれている場合は、ネットワークの応答時間が遅くなるため、パーティションを別々に維持するようにしてください。
ツリーのルートパーティションは最上位のパーティションであり、マージするペアレントパーティションがないため、マージできません。
サーバで処理が完了すると、パーティションがマージされます。パーティションのサイズ、ネットワークトラフィック、サーバの環境設定などによって異なりますが、この操作の完了にはかなり時間がかかる場合があります。
重要:パーティションのマージを行う前に、両パーティションの同期を点検し、続行する前にすべてのエラーを修正します。エラーを修正することにより、ディレクトリでの問題を切り離し、エラーの伝播や新しいエラーの発生を防ぐことができます。
パーティションのマージを行う前に、マージするパーティションのレプリカ(サブオーディネートリファレンスを含む)を持つサーバすべてが稼働していることを確認します。サーバが停止中の場合、eDirectoryはサーバのレプリカを読み込むことができず、操作を完了できません。
パーティションのマージの処理中にエラーが表示された場合は、そのつどエラーを解決します。操作を続けながらエラーを修正すると、さらにエラーが発生するため、必ず操作を中断してからエラーを修正してください。
チャイルドパーティションをペアレントパーティションとマージするには、次の操作を行います。
iManagerで、[役割およびタスク]ボタン をクリックします。
[パーティションとレプリカの管理]>[パーティションのマージ]をクリックします。
親パーティションとマージするパーティションの名前およびコンテキストを指定して、[OK]をクリックします。