26.9 eDirectoryへのハッシュベースのパスワードのインポート

パスワードは、DIGEST-MD5cryptSHASSHAハッシュのLDIFによってeDirectoryにインポートできます。MD5ハッシュベースのパスワードをeDirectoryにインポートするには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを使用して、MD5ハッシュをbase64形式で作成します。

    echo -n <password> | openssl md5 -binary | base64

    メモ:eDirectoryがサポートするハッシュベースのパスワードはbase64形式のパスワードのみです。

  2. 次の例に示されているように、MD5ハッシュの作成時に返されるテキストをLDIFファイルに追加します。

    dn: cn=sp1,o=novell
    control: 2.16.840.1.113719.1.27.101.5
    changetype: modify
    replace: userPassword
    userPassword: {md5}CSbJUP4kfDtGXrE+JY7kaNI5oGU=

    メモ:LDIFファイルで変更される、ユーザに適用されているパスワードポリシーがないことを確認します。

  3. 次の変数をpre_ndsd_startスクリプトに追加し、eDirectoryを再起動します。デフォルトでは、このスクリプトは/opt/novell/eDirectory/sbinにあります。

    NDSD_TRY_NMASLOGIN_FIRST=true
    export NDSD_TRY_NMASLOGIN_FIRST
  4. 単純パスワードメソッドとDIGEST MD5 NMASメソッドの両方をインストールし、単純パスワードをデフォルトのメソッドにします。

  5. 次のコマンドを使用して、-lオプション(LDAPターゲットハンドラを表す)を指定してiceを使用します。

    ice -S LDIF -f ./change_pass.ldiff -D LDAP -s 164.99.163.236 -p 636 -d cn=admin,o=novell -w n -l -L /var/opt/novell/eDirectory/data/SSCert.der