14.6 LDAPサーバをリフレッシュする

LDAPサーバの環境設定オプションやLDAPサーバの設定を変更した場合、変更を有効にするにはサーバをリフレッシュする必要があります。

ただし、LDAP要求のサービスの実行中はサーバをリフレッシュできません。たとえば、eDirectoryツリーの処理に15分かかる場合には、この処理が完了するまでリフレッシュは実行されません。

同様に、LDAPサーバスレッドの実行中は、LDAPサーバを終了することはできません。

リフレッシュの実行が予定されている場合は、LDAPサーバはリフレッシュが実行されるまで新しいLDAP要求の開始を遅らせます。

デフォルトでは、LDAPサーバは30分間隔でLDAPサーバオブジェクトとLDAPグループオブジェクトのタイムスタンプをチェックし、設定に変更がなかったか確認します。設定が変更されている場合、サーバはその変更を適用します。

設定のタイムスタンプが前回と変わらない場合には、リフレッシュは実行されません。強制的にリフレッシュを実行すると、サーバはタイムスタンプを無視して変更を適用します。

LDAPサーバをリフレッシュするには、次のいずれかを実行します。

  • iManagerを使用する

    • 1. [役割およびタスク]ページで、[LDAP]>[LDAPオプション]>[LDAPサーバの表示]の順にクリックします。
    • 2. LDAPサーバをクリックし、[リフレッシュ]をクリックします。
  • サーバが次のリフレッシュ間隔で再設定されるまで待つ。

  • nldap.nlmをアンロードしてから再ロードする。

    nldap.nlmをアンロードする前に前提条件のNLMプログラムをアンロードする必要はありません。

    nldap.nlmがアンロードされると、従属するNLMプログラムが再ロードされます。

  • コマンドラインで、リフレッシュ間隔を変更する。

    このオプションは、WANリンクが継続して実行されていない場合に便利です。必要に応じ、一時的にサーバのハートビート処理の長さを変更できます。

    この変更は持続しません。nldap.nlmをロードするたびに、コマンドを再入力する必要があります。

    サーバコンソールで次を入力します。

    ldap refresh [=] [date][time][interval]

    • 日付変数の形式は、mm:dd:yyyyです。すべての日付フィールドに0と入力すると、現在の日付が使用されます。

    • 時間変数の形式は、hh:mm:ssです。すべての時刻フィールドに0と入力すると、現在の時刻が使用されます。

    • 間隔変数の形式は0または1~2147483647分の間です。0と入力すると、デフォルトの30分が使用されます。

    このコマンドは、sys:\systemディレクトリのautoexec.ncfファイルに追加できます。nldap.nlmをロードした行の後に、このコマンドを配置します。