3.3 メモリサブシステム

RAMを増やすことで、サーバアプリケーションのパフォーマンスが著しく改善することがあります。eDirectoryデータベースをファイルシステムまたはFLAIMキャッシュにキャッシュすることで、検索および変更操作のパフォーマンスが向上します。ただし、大規模な展開ではDIB全体をキャッシュすることはできません。FLAIMエントリおよびブロックキャッシュのサイズを減らせる場合でも、ページスワッピングは避けてください。メモリサブシステムについての詳細は、vmstatツールを使用してください。

eDirectoryがメモリを使用するように、スレッドプールからの各スレッドはスタックとして1MBのRAMを使用します。デフォルトでは、FLAIMのキャッシュサイズは200MBに設定されています。

eDirectoryが起動する際いくつかのローダブルモジュールも起動されますが、eDirectoryのローダブルモジュールアーキテクチャでは、使用しないモジュールをロードしないことでプロセスのメモリフットプリントを減少させることができます(たとえば、SecretStore、LDAPまたはeMBox)。さらに、IDMのような製品には、eDirectory内で実行されるモジュールがいくつかあります。

eDirectoryが使用するメモリが増加しているように思えるかもしれません。eDirectoryプロセスがメモリを解放しても、システム空きプールに対して解放されない場合があります。eDirectoryが内部的に使うメモリ管理は、将来のためにメモリ割り当てを最適化しようとするからです。これはFLAIMダイナミックコンフィギュレーションをお勧めしない理由の一つです。Topツールを使用し、展開でのndsdプロセスの仮想メモリサイズを確かめてください。

プロセスに割り当てられる最大メモリは、いくつかの方法で制限されています。RAMの一部は、オペレーティングシステムおよびシステムの他のプロセスによって使用されます。オペレーティングシステムは、プロセスが使用する物理RAMに制限を課すことがあります。