23.10 OES Linux上でのSLPの相互運用性に関する問題

OpenSLPはSLPv2を実装しています。一方、LinuxおよびWindowsプラットフォーム上のNetIQ SLP (NDSslp)はSLPv1を実装しています。

SLPv1 UAはSLPv2 SAからの応答を受信しません。また、SLPv2 UAはSLPv1 SAからの応答を受信しません。つまり、OpenSLPを使用しているクライアントは、NDSslpを使用しているツリーを認識することができません。同様に、NDSslpを使用しているクライアントは、OpenSLPを使用しているツリーを認識できません。SLPv1とSLPv2の相互運用を可能にするには、SLPv2を実行しているディレクトリエージェントを設定する必要があります。OES LinuxにはOpenSLPが付属しています。ただし、Red Hat Linuxなど他のLinuxプラットフォームにインストールされているeDirectoryでは、eDirectoryに付属するNDSslpを使用できます。SLPの2つのバージョンの相互運用性に関する問題のため、OpenSLPマルチキャストを使用して通知されたツリーがNDSslpに認識されない場合や、その逆の場合があります。この問題を解決するには、OpenSLPを実行するディレクトリエージェントを設定する必要があります。