7.4 LDAPでのGSSAPIの使用方法

GSSAPIを設定すると、GSSAPIが他のSASL方式と共にrootDSEsupportedSASLMechanisms属性に追加されます。ルートDSE (DSEはDSA (Directory System Agent) Specific (固有) Entry(エントリ)の略)とは、ディレクトリ情報ツリー(DIT)のルートにあるエントリです。詳細については、NetIQ eDirectory 8.8 SP8管理ガイドの『「eDirectoryにおけるLDAPの動作について」』を参照してください。

LDAPサーバは、SASLに問い合わせて環境設定時にインストールしたメカニズムを検索し、インストールされたメカニズムを自動でサポートします。また、supportedSASLMechanisms属性を使ってrootDSEで現在サポートされているSASLメカニズムをレポートします。

そのため、GSSAPIをインストールすると、GSSAPIがデフォルトのメカニズムになります。ただし、明示的にSASL GSSAPIメカニズムを使用してLDAPの操作を行う場合は、コマンドラインでGSSAPIを指定できます。

たとえば、OpenLDAPでGSSAPIメカニズムを使用して検索を行うには、次のように入力します。

ldapsearch -Y GSSAPI -h 164.99.146.48 -b "" -s base