4.0 NICIバックアップと復元

NICI (Novell International Cryptography Infrastructure)は、ファイルシステム内と、システムおよびユーザ固有のディレクトリやファイルに、キーとユーザデータを保存します。これらのディレクトリとファイルは、オペレーティングシステムによって提供されるメカニズムを使用して適切なアクセス権を設定することによって保護されます。この設定は、NICIインストールプログラムによって行われます。

システムからNICIをアンインストールしても、システムまたはユーザ固有のディレクトリとファイルは削除されません。したがって、これらのファイルを以前の状態に復元することが必要になるのは、重大なシステム障害や人為的エラーから回復する場合のみです。既存のNICIユーザディレクトリおよびファイルを上書きすると、既存のアプリケーションで問題が発生する可能性があることを理解しておくことが重要です。

DIBを開くためのデータベースキーはNICIキーでラップします。したがって、NICIのバックアップから独立して行ったeDirectoryのバックアップは役に立ちません。

以前のNICIバックアップと復元からの変更点

以前は、NICIバックアップと復元は手動で行いました。今回のリリースでは、新たなNICIバックアップと復元のソリューションが加わりました。eDirectoryバックアップソリューション(eMBoxバックアップおよびDSBK)にスイッチ(-e)が付け加えられましたが、その機能は:

  1. eDirectoryバックアップを実行中にNICIキーをバックアップします。

  2. eDirectory復元を実行中にNICIキーを復元します。

NetIQ eDirectory 8.8 SP8管理ガイド』のNICIのバックアップと復元を参照してください。