1.2 Directory and Administratorコンポーネントについて

特権アクセスを管理するために一貫して使用するDRAのコンポーネントには、プライマリサーバおよびセカンダリサーバ、管理コンソール、レポーティングコンポーネント、ワークフロープロセスを自動化するAegisワークフローエンジンなどがあります。

次の表は、各タイプのDRAユーザが使用する典型的なユーザインターフェイスと管理サーバを示しています。

DRAユーザのタイプ

ユーザインターフェイス

管理サーバ

DRA管理者

(本製品の構成を管理する人)

Delegation and Configurationコンソール

プライマリサーバ

DRA ReportingCenterセットアップ(NRC)

CLI(オプション)

DRA ADSIプロバイダ(オプション)

セカンダリサーバ

ヘルプデスクの臨時管理者

Account and Resource Managementコンソール

セカンダリサーバ

ヘルプデスクの臨時管理者

Webコンソール

DRA RESTがインストールされている任意のDRAサーバ

1.2.1 DRA管理サーバ

DRA管理サーバは、構成データ(環境、委任されたアクセス、およびポリシー)を保管し、オペレータのタスクおよび自動化タスクを実行し、システム全体のアクティビティを監査します。このサーバは、コンソールおよびAPIレベルのクライアントをいくつかサポートしながらも、マルチマスタセット(MMS)のスケールアウトモデルにより、冗長性と地理的分離に対しても高い可用性を実現できるように設計されています。このモデルでは、すべてのDRA環境に、複数のセカンダリDRA管理サーバと同期する1つのプライマリDRA管理サーバが必要になります。

Active Directoryドメインコントローラには管理サーバをインストールしないようにすることを強くお勧めします。DRAが管理するドメインごとに、管理サーバと同じサイトにドメインコントローラを1つ以上配置してください。デフォルトでは、管理サーバはすべての読み込み/書き込み操作で最も近いドメインコントローラにアクセスします。そのため、パスワードリセットなどのサイト固有のタスクを実行する場合は、サイト固有のドメインコントローラを指定して操作を処理できます。ベストプラクティスとして、セカンダリ管理サーバ1台をレポーティング、バッチ処理、自動化されたワークロードのために専用で使用することを検討してください。

1.2.2 Delegation and Configurationコンソール

Delegation and Configurationコンソールは、インストール可能なユーザインターフェイスであり、これを使用してシステム管理者はDRAの構成および管理機能にアクセスできます。

  • Delegation Management: Assistant Administratorに、管理対象リソースおよびタスクへのアクセスを細かく指定して割り当てることができます。

  • Policy and Automation Management: 環境の標準および規則に確実に準拠するためのポリシーを定義して適用できます。

  • 環境設定管理: DRAシステムの設定とオプションの更新、カスタマイズの追加、および管理対象サービス(Active Directory、Exchange、Office 365など)の設定を行えます。

1.2.3 Account and Resource Managementコンソール

Account and Resource Managementコンソールは、インストール可能なユーザインターフェイスであり、これを使用してDRA Assistant Administratorは接続ドメインやサービスの委任オブジェクトを表示および管理できます。

1.2.4 Webコンソール

Webコンソールは、Webベースのユーザインターフェイスであり、これを使用してDRA Assistant Administratorは接続ドメインやサービスの委任オブジェクトを簡単に素早く表示および管理できます。

管理者は、Webコンソールの外観と使用方法をカスタマイズして、カスタマイズした企業ブランドとカスタマイズしたオブジェクトプロパティを組み込むことができます。また、DRAの外部で行われた変更監査を可能にするためにChange Guardianサーバとの統合を構成することもできます。

DRA管理者は、自動ワークフローフォームを作成および変更して、トリガされたときにルーチンの自動タスクを実行することもできます。

Webコンソールのもう1つの機能である「Unified Change History」では、変更履歴サーバと統合して、DRAの外部でADオブジェクトに対して行われた変更を監査できます。変更履歴レポートのオプションには、次のものがあります。

  • 次に対して行われた変更...

  • 次によって行われた変更...

  • 次によって作成されたメールボックス...

  • 次によって作成されたユーザ、グループ、および連絡先の電子メールアドレス...

  • 次によって削除されたユーザ、グループ、および連絡先の電子メールアドレス...

  • 次によって作成された仮想属性...

  • 次によって移動されたオブジェクト...

1.2.5 レポーティングコンポーネント

DRA Reportingには、DRA管理のためにカスタマイズ可能な標準のテンプレートが用意されており、DRA管理ドメインおよびシステムの詳細を確認できます。

  • ADオブジェクトのリソースレポート

  • ADオブジェクトデータレポート

  • ADサマリレポート

  • DRA構成レポート

  • Exchange構成レポート

  • Office 365 Exchange Onlineレポート

  • 詳細なアクティビティトレンドレポート(月別、ドメイン別、ピーク別)

  • DRAアクティビティの要約レポート

DRAレポートは、SQL Server Reporting Servicesを使用してスケジュールおよび公開できるので、関係者に簡単に配布できます。

1.2.6 ワークフローエンジン

DRAは、Aegisワークフローエンジンとの統合により、Webコンソールでワークフロータスクを自動化することができます。Webコンソールで、Assistant Administratorは、ワークフローサーバを構成し、カスタマイズされたワークフロー自動化フォームを実行し、それらのワークフローのステータスを表示することができます。ワークフローエンジンの詳細については、DRAマニュアルサイトを参照してください。

1.2.7 製品アーキテクチャ