1.0 Directory and Resource Administratorとは

Directory and Resource Administratorは、Microsoft Active Directory(AD)の安全で効率的な特権ID管理を可能にします。DRAでは、「最小特権」を細かく委任することで、管理者およびユーザが特定の責務に必要なパーミッションだけが付与されるようにします。また、DRAは、ポリシーの遵守を徹底し、詳細なアクティビティの監査およびレポーティングを提供し、ITプロセスの自動化によって繰り返しの作業を簡素化します。これらの各機能により、顧客のAD環境およびExchange環境を、リスク(特権の格上げ、エラー、悪意のあるアクティビティ、規制違反など)から保護すると同時に、ユーザ、ビジネスマネージャ、ヘルプデスク担当者にセルフサービス機能を付与して管理者の負担を軽減することができます。

また、DRAはMicrosoft Exchangeの強力な機能を拡張し、Exchangeオブジェクトのシームレスな管理を実現します。DRAでは、単一の共通ユーザインタフェースから、Microsoft Exchange環境全体のメールボックス、パブリックフォルダ、および配布リストをポリシーベースで管理することができます。

Microsoft Active Directory、Windows、Exchange、およびAzure Active Directoryの各環境の制御と管理に関する課題がDRAですべて解決できます。

  • AzureとオンプレミスのActive Directory、Exchange、およびSkype for Businessへのサポート: AzureとオンプレミスのActive Directory、オンプレミスのExchange Server、オンプレミスのSkype for Business、Exchange Online、およびSkype for Business Onlineを管理できます。

  • ユーザおよび管理者の特権アクセスの細かい制御: 特許取得済みのActiveViewテクノロジにより、特定の責務に必要な権限だけを委任し、特権格上げを防止することができます。

  • カスタマイズ可能なWebコンソール: 直観的な方法により、技術者でなくても、限定された(そして割り当てられた)機能および権限を通して、簡単かつ安全に管理タスクを行えます。

  • 詳細なアクティビティの監査およびレポーティング: 製品で実行されたすべてのアクティビティが包括的に監査レコードに記録されます。長期データを安全に保管でき、ADへのアクセスを制御するためのプロセスを実施していることを監査機関(PCI DSS、FISMA、HIPAA、NERC CIPなど)に証明できます。

  • ITプロセスの自動化: プロビジョニングや認証の取り消し、ユーザとメールボックスの操作、ポリシーの適用、セルフサービスタスクの制御など、さまざまなタスクのワークフローを自動化できます。これにより、ビジネスの効率を高め、手動で繰り返し行う管理作業を削減することができます。

  • 運用上の完全性: 管理者にきめ細かいアクセスコントロールを提供し、システムおよびリソースへのアクセスを管理することで、システムおよびサービスのパフォーマンスと可用性に影響する悪意のある変更や間違った変更を防止できます。

  • プロセスの適用: 重要な変更管理プロセスの完全性を維持し、生産性の向上、エラーの減少、時間の節約、管理効率の向上に貢献します。

  • Change Guardianとの統合: DRAおよびワークフロー自動化機能とは無関係にActive Directoryで生成されたイベントの監査を強化します。