ActiveViewでは、1つまたは複数のドメインまたはOUの中の特定のオブジェクトにリアルタイムにアクセスできます。ActiveViewからオブジェクトを、その裏側にあるドメインまたはOUの構造を変更せずに、追加または削除することができます。
ActiveViewは、仮想ドメインまたは仮想OUだと考えてもよいし、リレーショナルデータベースの場合はselectステートメントまたはデータベースビューの結果とみなすこともできます。ActiveViewでは、任意のオブジェクトセットを含めたり除外したり、他のActiveViewを内包したり、重なり合うコンテンツを持つこともできます。ActiveViewには、異なるドメイン、ツリー、フォレストからでもオブジェクトを含めることができます。ActiveViewは、その設定次第でどのような企業管理ニーズにも応えることができます。
Activeviewに含めることができるオブジェクトタイプは次のとおりです。
アカウント:
ユーザ
グループ
コンピュータ
連絡先
ダイナミック配布グループ
公開プリンタ
公開プリンタのプリントジョブ
リソースメールボックス
共有メールボックス
パブリックフォルダ
ディレクトリオブジェクト:
部門(OU)
ドメイン
メンバーサーバ
委任オブジェクト:
ActiveView
自己管理
ダイレクトレポート
管理対象のグループ
リソース:
接続ユーザ
デバイス
イベントログ
オープンファイル
プリンタ
プリントジョブ
サービス
共有
Azureオブジェクト:
Azureユーザ
Azureグループ
Azureテナント
企業の変化と成長に合わせて、ActiveViewも新しいオブジェクトを含めたり除外しながら変化します。したがって、ActiveViewを使用すれば、現モデルの複雑さが軽減され、必要なセキュリティが確保でき、他企業の整理ツールよりもはるかに優れた柔軟性を得ることができます。
ActiveViewは、ユーザアカウント、グループ、OU、連絡先、リソース、コンピュータ、リソースメールボックス、共有メールボックス、ダイナミック配布グループ、および Activeviewなどのオブジェクトを含めるルール、または排除するルールで構成することができます。この柔軟性によりActiveViewがダイナミックになります。
このような一致を「ワイルドカード」と呼びます。たとえば、DOM*と一致する名前を持つすべてのコンピュータを含めるようなルールを定義することができます。このようにワイルドカードで指定すると、名前が文字列「DOM」で始まるコンピュータアカウントをすべて検索します。ワイルドカード一致では、アカウントがルールと一致したときにそれが自動的に含まれるため、管理がダイナミックなものになります。そのため、ワイルドカードを使用すると、組織変更があっても、ActiveViewを再設定する必要がありません。
もう1つの例は、グループメンバーシップに基づいたActiveViewの定義です。「NYC」の3文字で始まるグループメンバーをすべて含めるルールを定義することができます。その後で、メンバーがこのルールに一致するあらゆるグループに追加されたときに、これらのメンバーは自動的にこのActiveViewに含まれます。企業が改変されたり成長した際に、新しいオブジェクトを適切なActiveView内に含めるルール、またはそこから除外するルールをDRAが再び適用します。