17.1 レポート用のデータ収集の管理

DRA Reportingは、環境内の最新の変化を知り、ドメイン内のユーザアカウント、グループ、およびリソースの定義を確認できるように、2種類のレポート生成方法を提供しています。

Activity Detailレポート

Delegation and Configuration console (委任および環境設定コンソール)からアクセスした場合、これらのレポートにドメイン内のオブジェクトに関する変更内容がリアルタイムで表示されます。

DRA管理レポート

NetIQ Reporting Center (レポーティングセンター)からアクセスできるこれらのレポートは、管理対象ドメイン内のイベントに関するアクティビティ、構成、および要約情報を提供します。一部のレポートでは、データがグラフで表現されます。

たとえば、Activity Detailレポートを使用すれば、指定した期間中にオブジェクトに対して加えられた変更またはオブジェクトが加えた変更のリストを表示できます。また、管理レポートを使用して、指定した期間中の各管理対象ドメインにおけるイベントの数をグラフで表示することもできます。Reportingでは、ActiveViewの定義やアシスタント管理者グループの定義など、DRAセキュリティモデルに関する詳細を表示することもできます。

DRA管理レポートは、オプション機能としてインストールして設定することができ、Reporting Centerで表示できます。データの収集を有効にして設定すると、定義したスケジュールに従って、DRAが監査対象イベントに関する情報を収集してSQL Serverデータベースにエクスポートするようになります。Reporting Centerでこのデータベースに接続すると、以下をはじめとする60以上の組み込みレポートにアクセスできます。

  • 誰がいつ何をしたかを示すアクティビティレポート

  • 特定の時点でのADまたはDRAの状態を示す構成レポート

  • アクティビティの量を示す要約レポート

管理レポート用にデータ収集を設定する方法については、「レポーティング環境設定」を参照してください。

17.1.1 コレクタのステータスの表示

[Collectors Status (コレクタのステータス)]タブで各データコレクタの詳細が確認できます。

コレクタのステータスを表示するには:

  1. Configuration Management]を展開し、[Update Reporting Service Configuration (レポーティングサービスの設定を更新)]をクリックします。

  2. [Collectors Status (コレクタのステータス)]タブで各エントリをクリックすると、データが最後に収集された日時や最後のデータ収集が成功したかどうかなど、データ収集に関する追加情報が表示されます。

  3. [サーバ]リストにデータが表示されない場合は[更新]をクリックしてくさだい。

17.1.2 レポート生成とデータ収集の有効化

DRA Reportingのコンポーネントをインストールした後に、Reporting Centerのレポートにアクセスするために、レポート生成のデータ収集を有効にして設定を行ってください。

レポート生成とデータ収集を有効にするには:

  1. Configuration Management]>[Update Reporting Service Configuration (レポーティングサービスの設定を更新)]の順に選択します。

  2. [SQLサーバ]タブで[Enable DRA Reporting support (DRAレポーティングのサポートを有効にする)]を選択します。

  3. [サーバ名]フィールドで[参照]をクリックし、SQL Serverがインストールされているコンピュータを選択します。

  4. [資格情報]タブで、SQL Serverに対する操作に使用する適切な資格情報を指定します。

  5. データベースの作成とスキーマの初期化に使用できるものと同じアカウントを使用する場合は、[Use the above credentials for creating a database and initializing the database schema (上の資格情報をデータベース作成とデータベーススキーマの初期化に使用する)]チェックボックスを選択します。

  6. データベース作成用のアカウントとは別のアカウントを指定する場合は、[Admin Credentials (管理者資格情報)]タブでそのユーザアカウントとパスワードを指定します。

  7. OK]をクリックします。

特定のコレクタを設定する方法の詳細については、「レポーティング環境設定」を参照してください。