25.0 ActiveView Analyzerユーティリティ

各DRA ActiveViewには、1つ以上のルールが含まれています。このルールは、DRAマルチマスタセットによって管理されているActive Directory(AD)オブジェクトに適用されます。ActiveView Analyzerユーティリティは、特定のDRA操作内のADオブジェクトに適用される各DRA ActiveViewルールの処理時間を監視します。DRAの操作中に、DRAサーバは、その操作のターゲットオブジェクトをすべてのActiveView内のすべてのルールと比較します。その後、DRAはすべての一致するルールを含む結果リストを作成します。ActiveView Analyzerは、DRAの操作に適用されたときに、各ルールの処理に要した時間を計算します。

この情報を使用して、未使用のActiveViewの処理にかかった時間を含む、ActiveView処理時間の異常をチェックすることにより、ActiveViewの問題を診断できます。ユーティリティは、重複したActiveViewの検知も簡素化します。

データ収集を実行しレポートを確認した後にActiveViewの1つ以上のルールを変更する必要が生じる場合もあります。

ActiveView Analyzerユーティリティには、任意のDRA管理サーバからアクセスできます。ただし、ActiveViewユーティリティは問題が発生している管理サーバに対して実行する必要があります。

ActiveView Analyzerユーティリティにアクセスするには、DRA管理の役割特権を使用して管理サーバにログオンし、スタートメニューから[NetIQ管理] > [ActiveView Analyzerユーティリティ]に移動します。ActiveViewAnalyzer.exeは、DRAのインストール済みパスProgram Files (x86)\NetIQ\DRA\X64から起動できます。

このユーティリティを使用して、次の操作を実行します。

  • ActiveViewでデータを収集する

  • Analyzerレポートを生成する

アシスタント管理者であるポールは、DRA管理者であるボブに、ユーザを作成するときに通常よりも時間がかかっていることを知らせします。ボブはポールのユーザオブジェクトでActiveView Analyzerを起動し、ポールにユーザを作成してもらうことにしました。収集が完了したあと、ボブは分析レポートを生成し、[Share MBX]という名前のルールが列挙に50ミリ秒かかったことに気づきます。ボブはこのルールを含むActiveViewを識別し、ルールを変更した後に、問題が解決されていることがわかりました。