30.3 IPフローデータ収集の設定

SentinelではArcSight SmartConnectorを使用するようになりました。これは、NetFlowデータに加えて、IPフローデータを収集して、企業のネットワークを監視するのに役立ちます。SmartConnectorは、IPフローデータをイベントとして収集します。これにより、以下のことが可能になります。

  • 既存のCollector Managerインスタンスを使用してIPフローデータを収集します。NetFlowデータを収集するためにNetFlow Collector Managerインスタンスが不要になります。

  • 視覚化、イベントルーティング、データフェデレーション、レポート、および相関など、Sentinelのいくつかの領域でIPフローデータを利用します。

  • データ保持ポリシーをIPフローデータに適用します。これにより、必要な期間、このデータを保存できます。

Sentinelのアップグレード後、NetFlow機能の使用を継続するか、IPフローデータ収集を設定するか、そのどちらかを選択できます。しかし、IPフローデータ収集と視覚化機能が利用できるようになったことに伴い、NetFlowビューを含む、以前に利用可能であったNetFlow機能は非推奨になりました。将来、これは、ユーザエクスペリエンスを向上させるために削除される予定です。

IPフローデータ収集を有効にすると、次のようになります:

  • IPフローデータはイベントとして収集されるため、EPSカウントと見なされます。

  • IPフローを有効にする前に収集されたNetFlowデータは失われます。非推奨のNetFlowシステムの最大保持日数は3日です。IPフローイベントは必要な期間、保持できます。

  • IPフローを有効にする前に収集されたNetFlowデータをIPフロー機能に移行することはできません。

  • Sentinelを再インストールする場合を除き、設定を元に戻すことはできません。

  • Sentinel Mainからログアウトされるので、もう一度ログインする必要があります。

IPフローデータ収集を設定する方法:

  1. ArcSight SmartConnectorをインストールして設定します。設定時に、IPフローデータを収集する関連SmartConnectorを忘れずに設定します。

    SmartConnectorの設定方法の詳細については、SentinelプラグインWebサイトの汎用Universal CEFコレクタのマニュアルを参照してください。

  2. Sentinel Main]>[収集]>[IPフロー]で、[IPフローデータの収集]を選択して[有効]をクリックします。

メモ:IPフローイベントはCollector Managerに送信されるようになったため、NetFlow Collector Managerインスタンスを使用する必要はなくなりました。そのため、既存のNetFlow Collector Managerインスタンスはすべてアンインストールできます。詳細については、NetFlow Collector Managerのアンインストールを参照してください。