PlateSpin Protect 11.2 SP1 (11.2.1)には、新機能と強化が含まれており、以前にあった問題もいくつか解決されています。また、重要なパフォーマンスと信頼性の問題も解決されています。
この製品のドキュメントは、「PlateSpin Protect 11.2 SP1のドキュメント」のWebサイトにHTML形式とPDF形式で用意されています。
この製品を購入およびダウンロードする方法については、PlateSpin Protectの製品Webサイトを参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1には、複数の新機能および強化が含まれています。
これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。フィードバックがございましたら、PlateSpin Protectに関するトピック(Micro Focusフォーラム)までお寄せください。こちらのコミュニティサイトでは、製品通知、ブログ、および製品ユーザグループのサービスも提供しています。
PlateSpin Protect 11.2 SP1は、Micro Focus製品として再ブランディングされました。この再ブランディングによって、製品機能、インストールパス、ファイル名は影響を受けません。既存のライセンスも有効なままです。
Protect 11.2 SP1では、Windows Serverクラスタ用のブロックベース転送のサポートが追加されています。PlateSpinの環境設定では、WindowsClusterMode設定をSingleNodeBBTに設定する必要があります。サポートされているWindowsクラスタは次のとおりです。
Microsoft Windows Server 2016
Microsoft Windows Server 2012 R2
Microsoft Windows Server 2008 R2
『PlateSpin Protectユーザガイド』のWindowsクラスタを保護するための準備
を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、次の設定の拡張サポートが提供されています。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、次のソースWindowsワークロードのサポートが追加されています。
ソースのワークロード |
バージョン |
備考 |
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Microsoft Windows |
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レプリケーションを行うには、VMware 6.0以降のコンテナが必要です。 |
PlateSpin Protect 11.2 SP1でサポートされるすべてのWindowsワークロードについては、『PlateSpin Protectユーザガイド』のサポートされるWindowsワークロード
を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、次のソースLinuxワークロードのサポートが追加されています。
オペレーティングシステム |
サポートされるバージョン |
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Red Hat Enterprise Linux (RHEL) |
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Protectでは、Red Hat Enterprise Linux 7.3上のXFSバージョン5 (v5)ファイルシステムと、RHEL 7.3に基づいたディストリビューションがサポートされていません。 LVMボリュームを持つRed Hat Enterprise Linux 6.7、Oracle Linux 6.7およびCentOS 6.7のワークロードについては、RHEL 6.7ディストリビューション用の最新の使用可能なカーネル(バージョン2.6.32-642.13.1.el6.x86_64)に対してのみ増分レプリケーションがサポートされます。これは、RHEL 6.8ディストリビューションによって使用される同じカーネルです。 |
SUSE Linux Enterprise Server (SLES) |
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Oracle Linux |
RHELに基づいたディストリビューション。 |
Oracle Linux 6.7以降については、UEKおよびRHCK用に事前コンパイルされたblkwatchドライバが用意されています。 |
CentOS |
RHELに基づいたディストリビューション。 |
RHEL blkwatchドライバを使用します。 CentOS 7.xには、VMware 5.5以降が必要です。 |
Open Enterprise Server |
2015 SP1 |
適切なディストリビューションのSLES blkwatchドライバを使用します。 |
PlateSpin Protect 11.2 SP1でサポートされるすべてのLinuxワークロードについては、『PlateSpin Protectユーザガイド』のサポートされるLinuxワークロード
を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、次のターゲットVMコンテナのサポートが追加されています。
ターゲットVMコンテナ |
バージョン |
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VMware vCenter |
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VMware ESXi |
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PlateSpin Protect 11.2 SP1でサポートされるVMコンテナについては、『PlateSpin Protectユーザガイド』のサポートされるVMコンテナ
を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、新たにサポートされるLinuxディストリビューション用のblkwatchドライバが追加されています。
Red Hat Enterprise Linux 6.7~6.9および7.0~7.3
SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4
このリリースでは、Unbreakable Enterprise Kernel (OEK)を持つOracle Linux (旧称: Oracle Enterprise Linux)バージョン用に事前コンパイルされたblkwatchドライバのサポートも追加されています。標準のRed Hat Compatible Kernel (RHCK)またはUnbreakable Enterprise Kernel (UEK)がインストールされたOracle Linux用のドライバが提供されています。その他のOracle Linuxリリースでは、事前コンパイルされたドライバは標準カーネルでのみ提供されます。
Oracle Linux 6 (U7、U8、U9)
Oracle Linux 7 (GA、U1、U2、U3)
PlateSpin Protectがどの非デバッグLinuxディストリビューションに対応する blkwatchドライバを備えているかについては、『PlateSpin Protectユーザガイド』のPlateSpin ProtectによってサポートされているLinuxディストリビューション
を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、ストレージメディア用に次の強化が追加されています。
ソースと同じストレージマッピング戦略では、ソースワークロード上にあるボリュームと同じレイアウト、サイズ、フォーマットを使用して、マッピング先のストレージロケーションにあるターゲットボリュームとディスクのストレージオブジェクトを設定します。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、Red Hat Enterprise Linux 7.3およびRHEL 7.3に基づいたディストリビューションで提供されるXFSバージョン5 (v5)がサポートされていません。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、ターゲットVMware vCenterコンテナ上でのVMware vSAN 5.5および6.2のサポートが追加されています。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、Linuxワークロードの[ソースと同じ]ストレージ設定で、LVM RAWディスクボリュームのサポートが追加されています。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、NSSプールレプリケーションでNSSスナップショットを利用する機能が追加されています。詳細については、『PlateSpin Protectユーザガイド』のNSSプールレプリケーション用のNSSスナップショットの設定
を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、脆弱性CVE 2015-7547 (glibc DNSクライアント側でのgetaddrinfo()関数のスタックベースバッファオーバーフロー)を解決するためにGNU Cライブラリ(glibc)が更新されています。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、OpenSSLにおける脆弱性の問題を解決するためにOpenSSLが更新されています。詳細については、OpenSSL Projectを参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、次のもののパフォーマンスが改善されています。
OFXコントローラ
Webインタフェースのワークロード設定タスク
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、次の機能の動作または操作に影響を及ぼす問題が解決されています。
タイミングの問題に起因する検出エラーを回避するために、OFXコントローラでは、ハートビート起動遅延が15秒(15000ミリ秒)に設定されます。コントローラのハートビートは、ソースワークロードにHeartbeatStartupDelayInMSレジストリキーを追加することで設定できます。このレジストリキーは、デフォルトでは設定されていません。『PlateSpin Protectユーザガイド』のOFXコントローラのハートビート起動遅延の変更
を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、レプリケーション環境に割り当てられたメモリ量を増やすことでレプリケーションのパフォーマンスが改善されています。PlateSpin環境設定では、TakeControlMemorySizeinMBパラメータのデフォルト値が512 MBから768 MBに増やされました。
メモ:アップグレード時には、パラメータ値がこの新しいデフォルト値(768 MB)に自動的に増減されます。より大きなカスタム値を設定する場合は、アップグレード後に手動でのリセットが必要になります。
ソースワークロードがNAT環境にある場合は、レプリケーションのためにソースマシンに接続する際に、NAT IPピニングシナリオで最初に試すアドレスとして、ソースワークロードのNATパブリックIPアドレスを使用するようにターゲットワークロードを設定できます。
ベストプラクティスとして、WindowsワークロードレプリケーションでMicrosoftボリュームシャドウコピーサービス(VSS)スナップショットが作成される短期間に、バックアップが実行されないようにしてください。このプラクティスは、ウィルス対策ソフトウェアやSQLバックアップなど、VSSを使用してスナップショットを作成するすべてのソフトウェアに適用されます。
このリリースでは、大文字と小文字が混在するクラスタノード名の使用が許可されています。すべてのノード名の大文字と小文字は区別されません。
このリリースでは、レプリケーションジョブの実行後に一時的なofx.*ファイルを/tmpディレクトリから削除するためのクリーンアップステップが追加されています。既存のofx.*ファイルは、/tmpディレクトリから手動で削除できます。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、どのオペレーティングシステムについても、デスクトップ(ワークステーション)プラットフォームの保護がサポートされなくなりました。
Micro Focusは、弊社の製品が企業のソフトウェアニーズを満たす高品質のソリューションを提供できるように、常に努力しています。PlateSpin Protect 11.2 SP1では、既知の問題はありません。
問題を解決するための援助が必要な場合は、Micro Focusサポートにアクセスして、適切な製品カテゴリを選択してください。
問題: PlateSpin Protect 11.2 SP1では、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.3、およびそのリリースに基づいたディストリビューション(CentOS 7.3、Oracle Linux 7.3を含む)で提供されるXFSバージョン5 (v5)がサポートされていません。Oracle Linux 7.3 UEKおよびRHCKのデフォルトインストールでは、XFS v4.xファイルシステムが使用されています。
Webインタフェースでは、XFS v5ファイルシステムを持つワークロードを設定しても、ソースワークロードファイルシステムのバリデータによって阻止されませんが、コピーデータジョブで予期せぬエラーが発生し、システムログに間違ったファイルシステムタイプに関するメッセージが記載されます。
ソースワークロードがXFS v5ファイルシステムを使用しているかどうかを確認するには、rootユーザとして、ソースワークロードで次のように入力してください。
dmesg | grep XFS
次のメッセージが返されます。
...V5ファイルシステムをマウント中
解決策: RHEL 7.3ディストリビューションに基づいたソースLinuxワークロードの場合、XFS v4.x以前のファイルシステムか、別のサポートされるファイルシステムを使用してください。
問題: ソースWindowsワークロードは、シンプルダイナミックボリュームまたはスパニングされたダイナミックボリュームを有しています。WindowsダイナミックディスクのメンバーパーティションはMBRとして初期化されていますが、ボリュームサイズが2 TBを超えています。ターゲットワークロードにボリュームが作成されると、次のディスクエラーが発生します。
Npart error code 28 msg=Device sdd does not have enough free space (no space left on device) (Npartエラーコード28メッセージ=デバイスに十分な空き領域がありません(デバイスに空き領域が残っていません))
Protectでは、ターゲットでWindowsダイナミックディスクがサポートされていません。ダイナミックディスクは、ターゲットワークロード上にシンプルベーシックボリュームディスクとして配置されます。ダイナミックディスク内の各パーティションの合計サイズがMBRパーティションのサイズ制限である2 TBを超えると、ターゲットディスクをGPTとして初期化する必要があります。
Npartエラーが発生する理由は、合計プロセスでターゲットディスクをMBRまたはGPTのどちらで初期化するかを計算する際に、このプロセスでは最後のメンバーパーティションが無視されてしまうためです。ほとんどの場合、合計サイズはMBRパーティションの2 TB制限よりもかなり低いか高くなるため、ターゲットディスクはMBRまたはGPTとして適切に初期化されます。まれに、最後のパーティションサイズが大きくて、ディスクサイズが2 TB制限を超える場合があります。この計算ではそのパーティションが無視されるため、ディスクが誤ってMBRとしてパーティション化され、使用可能な領域が2 TBに制限されます。(バグ1046179)
解決策: 次のいずれかの操作を実行します。
ソースを再パーティション化して、ダイナミックディスクをGPTとして初期化します。
-または-
ダイナミックディスクがMBRを使用している場合、パッチ適用が必要になります。テクニカルサポートに連絡するか、Micro Focusパッチファインダで最新のパッチを検索してください。
問題: 同じディスク上に複数のLinuxパーティションが含まれたLinuxワークロードで、これらのパーティションがターゲットワークロード上に逆の順序で作成されます。たとえば、ソースパーティションの順序がABの場合は、ターゲットパーティションの順序はBAとなります。(バグ988650、970822)
解決策: ディスク上のLinuxパーティションの順序は機能に影響を与えません。ターゲットマシンは想定どおりに機能します。
問題: Linuxワークロードの場合、pvscanエラーが発生するため、標準スワップファイルまたはLVMスワップファイルの検出後にも、それらのファイルはスワップファイルとして認識されません。次の検証エラーが発生します。
Validation failed: [ProtectionSpec:SwapSpaceWillBeRecreated] At least one swap partition must be recreated in the target. Swap space /dev/mapper/rootvg-swap will not be recreated in the target(検証に失敗しました: [ProtectionSpec:SwapSpaceWillBeRecreated] 少なくとも1つのスワップパーティションをターゲットで再作成する必要があります。スワップ領域/dev/mapper/rootvg-swapはターゲットで再作成されません。)
検出とフェールオーバーに影響がある場合があります。(バグ967241および1025310)
解決策: パッチが必要です。テクニカルサポートに連絡するか、Micro Focusパッチファインダで最新のパッチを検索してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1では、顧客およびパートナーが報告したProtect 11.2における複数のソフトウェア上の欠陥が解決されています。PlateSpin Protect 11.2 SP1の解決された問題を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1のインストールまたはアップグレードを計画する際には、次の情報を参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1の新規インストールの要件については、『PlateSpin Protectインストールおよびアップグレードガイド』のPlateSpin Protectをインストールするための準備
を参照してください。インストール
も参照してください。
アップグレードする場合、(ホットフィックスまたはパッチを適用するかどうかにかかわらず)PlateSpin Protect 11.2 SP1をPlateSpin Protect 11.2のベースインストールに適用できます。アップグレード
も参照してください。
PlateSpin Protect 11.2 SP1のインストールについては、『PlateSpin Protectインストールおよびアップグレードガイド』のPlateSpin Protectのインストール
を参照してください。
PlateSpin ServerをPlateSpin Protect 11.2 SP1にアップグレードするには、(ホットフィックスまたはパッチを適用するかどうかにかかわらず)PlateSpin ServerホストにPlateSpin Protect 11.2の既存インストールが存在している必要があります。他の直接アップデートはサポートされていません。これより前のバージョンのPlateSpin Protectの場合、PlateSpin Protect 11.2 SP1にアップグレードするには、まずバージョン11.2にアップグレードする必要があります。
PlateSpin Serverをバージョン11.2 SP1にアップグレードする方法については、『PlateSpin Protectインストールおよびアップグレードガイド』のPlateSpin Protectのアップグレード
を参照してください。
PlateSpin Protectライセンスのアクティブ化については、『PlateSpin Protectユーザガイド』の製品ライセンスのアクティブ化
を参照してください。
PlateSpin Protectの以前のリリースに付属していたリリースノートについては、PlateSpin Protect 11.2 SP1ドキュメントのWebサイトにアクセスし、目次の下にある以前のリリースに移動してください。
弊社の目標は、お客様のニーズを満たすマニュアルの提供です。マニュアルを改善するためのご提案がございましたら、本マニュアルのHTML版で、各ページの下にあるcomment on this topicをクリックしてください。Documentation-Feedback@microfocus.com宛てに電子メールを送信することもできます。
特定の製品の問題についてはhttps://www.microfocus.com/support-and-services/にある、Micro Focusサポートに連絡してください。
追加のテクニカル情報またはアドバイスについては、次の複数のソースを参照してください。
製品ドキュメント、ナレッジベース記事およびビデオ: https://www.microfocus.com/support-and-services/
Micro Focusコミュニティページ: https://www.microfocus.com/communities/
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ライセンスの許諾
PlateSpin Protect 11以降のバージョン用に購入したライセンスをPlateSpin Protect 10.3以前のバージョン用に使用することはできません。