29.6 アプリケーションサーバのSSL設定の更新

識別情報アプリケーションおよびIdentity Reportingをホストするアプリケーションサーバは、SSL通信をサポートするように設定する必要があります。このセクションでは、デフォルトのアプリケーションサーバである、Tomcatアプリケーションサーバを更新する手順について説明します。

  1. Tomcatが実行されている場合は、それを停止します。

  2. TomcatサーバのSSLポートを設定します。

    たとえば、SSLのコネクタポートは8543です。server.xmlファイルを編集します。このファイルは、C:\NetIQ\idm\apps\tomcat\confディレクトリにあります。

    <Connector port="8543" protocol="HTTP/1.1"
    maxThreads="150" SSLEnabled="true" scheme="https" secure="true"
    clientAuth="false" sslProtocol="TLS"
    keystoreFile="path_to_keystore_file"
    keystorePass="keystore_password" />

    各要素の説明

    keystoreFile

    userapp.keystoreファイルへのパスを指定します。このファイルは、デフォルトではC:\NetIQ\idm\apps\tomcat\conf\userapp.keystoreディレクトリにあります。

    keystorePass

    userapp.keystoreファイルのパスワードを指定します。

    また、redirectPort属性を8543に更新し、server.xmlを保存します。

  3. Tomcatのconfディレクトリ(デフォルトではC:\NetIQ\idm\apps\tomcat\conf)に移動します。

  4. confディレクトリにキーストアファイルがあることを確認します。たとえば、idmapps.keystoreです。

    この手順を実行した後でキーストアファイルを作成する場合は、この手順で提供するのと同じファイル名を必ず使用してください。詳細については、セクション 29.2, キーストアと証明書署名要求の作成を参照してください。

  5. テキストエディタでserver.xmlを開きます。このファイルは、confディレクトリにあります。

  6. 次の内容をserver.xmlファイルに追加します。

    <Connector port="port_number" protocol="HTTP/1.1" maxThreads="150" SSLEnabled="true" scheme="https" secure="true" clientAuth="false" sslProtocol="TLS" keystoreFile="path_to_file/filename.keystore" keystorePass="password"

    次に例を示します。

    <Connector port="8543" protocol="HTTP/1.1" maxThreads="150" SSLEnabled="true" scheme="https" secure="true" clientAuth="false" sslProtocol="TLS" keystoreFile="C:\NetIQ\idm\apps\tomcat\conf\idmapps.keystore" keystorePass="encrypted_password"

    NetIQでは、クリアテキストパスワードを提供する代わりに、keystorePassの暗号化パスワードを指定することをお勧めします。SSL通信でのクリアテキストおよび暗号化パスワードの使用法の詳細については、「Securing Tomcat」を参照してください。

  7. Tomcatを起動します。