1.4 バックリンク処理の強制実行

NetIQ eDirectoryにアップグレードすると内部eDirectory識別子が変わるため、オブジェクトの整合性を保つために、バックリンクされたオブジェクトを更新するバックリンク処理を行う必要があります。

バックリンクでは、他のサーバ上のオブジェクトへの外部参照が追跡されます。バックリンク処理は、サーバ上の各外部参照について、実オブジェクトが正しい位置に存在することを確認するほか、マスタレプリカのすべてのバックリンク属性を確認します。バックリンク処理はデータベースがオープンされた2時間後に実行され、その後780分(13時間)ごとに実行されます。実行間隔には、2分から10,080分(7日)までの任意の値を設定できます。

eDirectoryにマイグレーションした後、ndstrace -l>log&コマンドを発行して、DSTrace処理を開始します。この処理はバックグラウンドで実行されます。これにより、バックリンクプロセス結果を適切に分析できます。分析には4~10分かかります。DSTrace OSのコマンドプロンプトからndstrace -c 'set ndstrace=*B'コマンドを発行して、バックリンク処理を強制実行することができます。最初の手順で作成されたログファイルの結果を確認します。次に、ndstrace -uコマンドを発行してDSTrace処理をアンロードします。バックリンク処理の実行は、レプリカが存在しないサーバ上では特に重要です。